外構工事に予算を取り過ぎてしまうと
建築工事に充分な予算が取れなる可能性が高くなることから、
建築会社が行う資金計画では
最後の工事となる外構工事の予算を
少なめに設定することが多い傾向があります。
もちろん、たとえ少なめに予算を設定されようとも、
その予算で工事が完結出来ればなんの問題もないのですが、
現実は、当初の予算では到底思っているような工事が出来ず、
後から泣く泣く貯金の中から
追い金を出している方も少なくないでしょうし、
あるいはそれが出来ない方は、
工事を後回しにせざるを得なくなり、
未完成な状態のまま暮らしているのではないでしょうか。
そんなわけで今回は、
その予算ギャップをなくすために
知っておいていただきたい知識について
お伝えしていきたいと思います。
こんにちは。
家づくり応援隊長の辻村です。
まず知っておいてもらいたいことが、
「そもそも論」的なことです。
これを知っておいていただければ、
間違った土地選びや間違った家のプランを
しなくて済む可能性がグンと高くなると思います。
✔️土地の広さは家に合わせて!
最初にお伝えしたいことが、
土地は自分が建てたい家に合わせて
探した方がいいということです。
つまり、土地を探し始める前に、
土地に費やすことが出来る予算を具体的に試算すると共に、
どんな家を建てたいのかを明確にしておくことが大切だ
ということですね。
例えば、
あなたが建てたい家に必要な土地の面積は
本当は50坪もあれば充分なのに、
なんとなく広い方がいいからと
70坪の土地を契約してしまったら、
単純に20坪分工事面積が増えてしまう
ということになりますよね。
そして、草が生えるのが嫌だからと
そこを全面コンクリートにするとしたら
それだけで多額の
出費が増えてしまいます。
ゆえ、まずはそもそも買う土地の広さを間違えない
ようにしてもらえたらと思います。
とはいえ、地域によったら
そんな都合がいい広さで土地が売られてない場合もあるので、
そんな場合は次の方法を講じるしかありません。
✔️土地の余白はミニマムに!
例えば、あなたが建てる家に
ちょうどいい土地の広さは50坪だけど、
探してみると70坪以上の土地しか売っていないなんてことも
地域によればあり得ます。
となると、
そのままの計画で建ててしまうと
単純に20坪以上余分に
工事をしなくてはいけなくなります。
ゆえ、個人的には出来るだけその余白を小さくする
工夫をした方がいいと思っています。
つまり、2階建てで計画していたなら、
計画を変更して平屋にした方がいいというわけですね。
これによって外構工事面積が15〜20坪ほど減れば、
無駄な余白が出来なくなり、
当初の計画通りの予算で工事を完遂しやすくなりますしね。
そんなわけで、
当初の予算を大幅に狂わさないためには、
家そのものも土地に合わせて
柔軟な対応をした方がいいということも
覚えておいていただけたらと思います。
✔️工事項目を削減する!
そして、以上の2つの基本を踏まえた上で
弊社が行っていることが、
外構工事の項目を削減するということです。
例えば、多くのお家が
家の中が周囲から丸見えであり、
かつ間取りも一目瞭然で分かることから、
防犯性やプライバシー性を担保するための
工事を施さなければいけません。
かつ、お世辞にも美しいとは言えない
家の外観をカバーするために
華美な工事を庭に施さなければいけません。
そして、これらに合計100万円以上は
予算を費やすことになると思います。
他方、防犯性とプライバシー性を考慮してつくったお家は
必然的に外観も美しくなるため、
これらの工事に一切予算を注ぎ込む必要がなくなります。
家そのものが美しければ、
むしろ外構を簡素に仕上げることで
家を引き立てた方がいいからです。
また、外部に向かって大きな窓が多いお家は、
外部からの不法侵入者に備えて
塀にも気配りをする必要がありますが、
防犯性とプライバシー性に優れたお家は、
家の壁そのものが塀代わりになるため、
境界塀を立てないという選択を
取ることが出来るようになります。
そして、この費用だけでも50万円〜100万円ほど
予算を削減することが出来たりします。
いかがでしたか?
弊社では資金計画の時、
必要な土地面積×約2万円で外構予算を確保しているのですが、
以上の全てを実行出来れば、
当初の予算からはみ出ることはほとんどありません。
他方、土地の広さや、家の建て方を間違え、
かつ、防犯やプライバシーの担保のための工事を
しないといけないとなると、
必要な土地面積×4〜5万円は
予算をみておかないといけません。
というわけで、
外構と家は別々の工事ですが、
それぞれが依存し合う密接な関係なので、
資金計画時点で外構の予算設定を間違えないように
していただければと思います。
それでは・・・
原材料費の値上がりによって
家の価格は約25%以上値上がりしているのですが、
おそらくこの価格は高止まり状態が続くと予想されます。
ゆえ、個人的には
住宅ローンの負担を軽減するために、
実家に土地があるなら
そこに家を建てるという選択肢を
これまで以上に前向きに検討した方がいいと思っているのですが、
もちろん、みんながみんな
その選択肢があるわけじゃないと思うので、
今回はその選択を取れない方、
つまり土地を買わないといけない方が
住宅ローンの負担を軽減するためには
どうすればいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。
こんにちは。
家づくり応援隊長の辻村です。
結論から申し上げると、
土地を買って家を建てる方が
やるべきことはシンプルにたった2つ。
土地の面積を少しでも小さくすることと、
家の面積を少しでも小さくすることです。
では、それぞれのやり方を
お伝えしていきたいと思います。
✔️土地の面積を少しでも小さくする
例えば、
家を建てるにあたって必要な土地の広さは
家+家の周囲スペース+駐車スペースですが、
仮に必要な駐車スペースが3台で
建てたい家が約30坪の平屋だとしたら、
これを実現するためには
最低約55坪の土地が必要となります。
そして、その地域の
土地の価格相場が30万円だとしたら、
単純に土地代に最低1650万円かかることになります。
もちろん、自己資金(貯金・贈与)が多く、
この土地を買ってもローン返済的に全然問題ないのであれば
そのままゴーしていただいても構いませんが、
資金計画の結果、予算を落とすべきだとなったとしたら、
もっと価格が安い地域で土地を探すか、
あるいはそれが嫌だとしたら
土地の面積を削るという選択を取るしかありませんよね。
単純に土地面積を10坪小さくして
45坪の土地を買うようにすれば、
30万円×10坪=300万円も
予算を落とすことが出来るからです。
もちろんこの場合、
土地が10坪小さくなった分、
家に取れる面積も10坪減ることになるので、
家にそのままの広さを求める場合、
平屋は諦めざるを得ず、
どこかの部屋を2階につくらなければいけないのですが、
設計のやり方さえ間違えなければ、
家がコストアップすることもなければ、
住みにくくなることもありません。
理由は、1階部分で20坪取ることが出来るとしたら、
1階には玄関・ホール・土間収納・
LDK(階段)・水回り・中庭に加えて、
寝室とウォークインクローゼットまで
充分取ることが出来るからです。
つまり、子育て期間中にしても、
やがて老後を迎えたとしても、
1階に備わっておいて欲しい
スペースが全て揃ってさえいれば、
建てた後ずっとなんの問題もなく
暮らし続けられるからというわけですね。
そんなわけで、
住む地域を妥協したくないという方には、
こういった柔軟な考え方を持っておいていただくことを
オススメしている次第です。
土地代で300万円削ることが出来れば、
建築コストの上昇を
全て吸収することは出来ずとも、
大幅な負担増は回避出来るわけですからね。
✔️家の面積を小さくする方法
そして、土地同様に
小さくした方がいいのが家の面積です。
当たり前のことですが、
家が小さくなれば
その分確実に価格も減少するからです。
では、家の面積を小さくするためには、
何をどのようにすればいいのか?
まず削減すべきは、
部屋でもなく収納でもなく「廊下」です。
これに関しては、間取りのつくり方次第で、
1坪〜1.5坪ほど削れるはずなので、
40万円〜60万円ほどコストを削減出来ると思います。
次に考えるべきが「部屋の数」です。
単刀直入に申し上げると「客間」のことですね。
というのも、仮に時折親御さんが泊まりに来るとしても、
わざわざそのために部屋をつくらずとも、
自分の部屋で寝ていない
小さな子供たちの部屋で寝てもらえばいいからです。
そして、この部屋をつくらなければ
3坪ぐらい面積を削減出来るので、
ざっと考えても150万円ぐらいは
コストを削減出来ると思います。
最後に考えるべきは
寝室や子供部屋などの広さですね。
今の家は昔の家に比べて
ずいぶんと収納が充実しているため、
昔のように家具を持ち込む必要がないからです。
家族みんながリビングで大半の時間を過ごすため、
ただ寝るだけの部屋になっていますしね。
そんなわけで、これらの部屋もミニマムサイズにしても
別段問題ないと思っている次第です。
そして、これを実行すれば3坪〜4坪ほど面積がカット出来、
結果、コストも120万円〜150万円ほど
カット出来るのではないかと思っています。
いかがでしたか?
少しでも家を小さく出来れば、
自然と土地も小さくすることが出来ます。
そして、いずれのコストも削減出来た結果、
住宅ローンの負担を上げることなく
家を持つことが出来るようになります。
なので、これから家を建てる方で、
どうしても土地から買わないといけない方は、
このシンプルな方法をぜひ実行していただけたらと思います。
それでは・・・
2024年以降に新築した家に入居することになる方は、
少なくとも省エネ基準を満たした家にしていないと
住宅ローン控除が適用されなくなります。
住宅ローン控除とは、新築してから13年の間
借入金額の年末残高の0.7%を上限に
税金を還付してくれる制度で、
仮に銀行から借りたお金が3500万円で
1年目の年末残高が3400万円だとしたら
3400万円×0.7%=23.8万円を上限に
税金を返してくれるということですね。
年収が500万円で
払った所得税が15万円だとしたら
年末調整の時に全額国が返してくれて、
控除しきれていない分(8.8万円)は
住民税から控除されるというイメージです。
そして13年間を合計すると
もちろん所得や借入によっても違うのですが、
260万円から±40万円ぐらいの
税金が返ってくるという感じですね。
こんにちは。
家づくり応援隊長の辻村です。
ゆえ、これから家を建てる方は、
最低でも省エネ基準を満たし、
出来ればZEH水準もしくは長期優良住宅・低炭素住宅を満たした
住まいにしなければいけないのですが、
もちろん、そうなれば申請費用とグレードアップ費用で
家の価格は高くなってしまいます。
現在の資材高騰によるコストアップと合わせると
コロナ前と比べるとざっと500万円〜600万円アップ
といったところでしょうか。
結果、コロナ前までは
1500万円で建てることが出来ていた家は
2000万円〜2200万円となり、
2000万円で建てることが出来ていた家は、
2600万円〜2800万円となり、
2500万円で建てることが出来ていた家は、
3300万円〜3500万円になってしまったという感じです。
要するに、これから家を建てる方は、
もはや1000万円代で家を持つことが
出来なくなってしまったというわけですね。
これを受けて家を建てる方と私たち住宅会社が
共に知恵を絞って考えなければいけないことが、
これだけのレベルの負担増を
どうやってヘッジしていくのかということです。
500万円予算が上がったのは仕方ないからと、
単純に借入を増やすという選択を取れば
15,000円も負担が増えてしまうだけですからね。
✔️負担軽減策その1
まず検討すべきことが、
土地を買わないという選択です。
つまり、どこか使える土地があるのなら、
そこを使うことを前向きに考えるということですね。
土地を買わなくていいとして、
かつ土地にかかるコストも一切負担しなくていいとなれば、
かなり大幅に負担が減るからです。
ゆえ、この選択肢がある方は、
最優先で考えて欲しいと思っている次第です。
今後は電気自動車が急速に普及する可能性が高いので、
それに備えて、家を建てると同時に
太陽光発電と蓄電池さえ設置しておけば、
すぐさま電気自動車に乗り換え出来、
そうなれば通勤距離が遠くなったとしても
むしろ燃料代の負担は減ることになるので、
多少、不便な地域に住んだとしても
金銭的な負担は上がることもありませんしね。
✔️負担軽減策その2
どうしても土地を買わないといけない場合、
負担を増やさないためには、
土地の価格を抑えつつ家の価格も抑えなければいけません。
このどちらかだけでは賄いきれないからです。
ゆえ、住む地域を変えるとか、
買う土地の面積を小さくするとか、
部屋の広さや数を見直すことで
家の面積を出来るだけ小さくするとか、
やりたいことを絞ることで
出来るだけグレードアップを防ぐなどを並列で検討しながら
家づくりを進めていくことをオススメしています。
かつ、馬鹿にならない外構工事のコストも
出来るだけ抑えられるような
土地の選び方と間取りを考えることも
忘れてはいけない大切な要素ですね。
✔️負担軽減策その3
最後にご紹介するのは、
ローンの返済期間を最大に延ばしつつ、
生命保険、学資保険、医療保険を見直し、
積立投資に可能な限りお金を入れていただく
という戦略です。
個人的には、
負担軽減策1はもちろん
負担軽減策2も出来ないという方は、
この状況を難なく乗り越えていくには
この策を講じるしか手段がないと思っています。
ローンの期間を延ばす理由は、
積立投資に回す資金余力を高めるために
毎月の返済負担を少しでも抑えるため。
3つの保険を見直す(解約・減額)理由も、
積立投資に回す資金余力を高めるため。
積立投資をオススメする理由は、
銀行や保険にお金を預けていても
全くお金が増えないため。
いや、それどころかインフレが進めば、
お金の価値が目減りしてしまうためです。
そんなわけで、
弊社ではこの負担軽減策3までも
サービスとしてお伝えし、
ご希望であればご相談に乗るようにしているというわけです。
たとえ家を持つことが出来ても、
その後の暮らしが苦しくなったのでは、
家を持ったことを後悔すると同時に、
家族の関係まで悪化してしまいます。
これでは本末転倒です。
なので、これから
家を建てようとお考えの方は、
かつてない厳しい状況の中、
建てなければいけないということを
ご理解いただくと共に、
少しでも負担が軽減出来るよう
よく考えて、慎重に家づくりを
進めていっていただければと思います。
それでは・・・
周りを見渡してみると
ほとんどの家がそうなっているように、
家を建てるとなれば、
日当たりがいいところに部屋を配置し、
そうじゃないところに
部屋以外を配置するものだという
当たり前が存在します。
そして土地の方位や環境などは
どこ吹く風と言わんばかりに、
どんな土地であっても
このもっともらしい論理になぞって
設計プランがつくられていくのですが、
もちろん、この結末がいいものになることは
「ほぼほぼ無い」と言っても過言ではありません。
こんにちは。
家づくり応援隊長の辻村です。
例えばこの論理が最もしっくりきそうな
南向きの土地の場合、
日当たりがいい場所に全ての部屋を配置すると
部屋には直射光がたっぷりと
入ってくるのは間違いありません。
しかし、光が眩し過ぎること、
熱も入ってき過ぎること、
台風の直風がモロに当たること、
そして、なにより家の中が丸見えなり過ぎること、
などの困った理由から
大きな窓には全て基本的に
カーテンとシャッターがセットで必要になってきます。
そしてカーテンはおろか、
立地によったらシャッターまでも
ずっと閉めた状態にしているという光景も
よくお見かけするのではないでしょうか。
つまり、何のために大きな窓をつくったのやら・・
という状態になっているというわけです。
庭につくったウッドデッキだって
丸見え過ぎることから
全くと言っていいほど使っていない、
というか使いたくても使えない
状況になっているでしょうしね。
次に北向きの土地で考えてみましょう。
この場合、南に部屋をつくったとしても
よほど土地に奥行きがない限り
南からの光が充分に入ってきません。
北向きの土地では基本すぐ南に家が建っているからです。
また、南に部屋を配置すれば
必然的に水回りが北に配置されるのですが、
この結果、正面である北面に
窓や換気扇や給湯器といった部材が
設置されることになります。
つまり、家の顔となる正面が不細工になりやすい上、
汚くなりやすいというわけです。
では、東や西向きの土地はどうでしょう。
これらの土地に共通して言えるのは、
家の正面に丸見えになる
大きな窓を設置する可能性も低いし、
景観を乱す水回りも正面になりにくいということですが、
北向きの土地と同じように
日当たり面で支障が出やすいのが特徴です。
基本すぐ南に家が建っているからです。
ゆえ、この場合も単純にこの論理になぞって
間取りを決めるのは懸命な選択だとは言えません。
また、すぐ南に家が建っているということは、
「=家の裏側がよく見える」ということでもあるので、
南に大きな窓をつくった場合、
いい景色を窓から臨むことは皆目出来ないことも
もはや言うまでもありません。
そして、この問題を解決するために
外構工事により多くのお金を
かけざるを得ないということになります。
南向きの土地以外は庭の景観をよくするために。
南向きの土地はプライバシーを担保するために。
✔️根本的な解決策を知っておく
冒頭でお伝えした論理は、
それを適用して問題がない土地なら
そうしていただいても何の問題もありませんが、
ここまでお伝えしてきたように、
よほど広い土地じゃない限り、
必ず何らかの支障が出るのは間違いありません。
つまり、最適なプランというのは
セオリーだけで成り立つのではなく、
「土地」そのものが持つ個別の条件によって
大きく左右されるということですね。
ゆえ、家を建てる時には
こういった当たり前のように認識されている
様々なバイアスを一旦解除することをオススメしています。
そして、家を建てる土地の前に立ち、
周囲の環境をよく観察してみてください。
これらがバランスよく考えられれば、
きっと本当に住みやすい家を
建てることが出来るようになるはずです。
もちろん、美しいデザインも両立しながら。
それでは・・・
コロナ後のインフレを抑制するために、
アメリカの中央銀行(FRB)が
急ピッチで利上げを進めてきたため、
アメリカの住宅ローン金利は
日本では考えられない高水準にあるのですが、
実はアメリカ人の90%以上が
固定金利で住宅ローンを借りていると言われています。
ゆえ、アメリカでは、
すでにこれまでに家を買っている人は
どれだけ金利が上がろうとも
全くダメージを受けることはありません。
他方、アメリカとは比較にならないぐらい
金利が安いここ日本では、
固定金利を選ぶ人は全体の20%ぐらいしかおらず、
大部分の方がいわゆる変動金利で
住宅ローンを借りていると言われているのですが、
どうやらこれがインフレを抑制するために
全世界的に利上げが進んでいった中、
唯一日本だけが利上げが出来ない
理由の一つになっているようです。
物価と同じように賃金が上がっていない中、
利上げを実行してしまうと、
たちどころに住宅ローン破綻する人が
続出する可能性が高いからです。
ゆえ、どれだけ物価は上がろうとも、
日本銀行が利上げをする可能性は低い
と言われているのですが、
とはいえ、その可能性は0ではないので、
もし実行するとなると一体どうなるか?
今回は考えていきたいと思います。
こんにちは。
家づくり応援隊長の辻村です。
例えば、利上げが起こり
返済額が来月から急に数万円も上がってしまうとしたら
あなたならどうしますか?
もちろん生活にゆとりがある方なら
別段問題はないでしょうし、
計画的に貯金が出来ている方なら
繰上げ返済によって返済額の調整が出来るので
別段問題はないでしょう。
しかし、返済が上がると困る状況に
陥りそうなのだとしたら、
金利が上がっても返済額は上がらないように
返済期間を延ばしてもらうしか方法はありません。
つまり、いつまで経っても
ローンが終わらないという状況になり、
結果、利息の支払いがどんどんどんどん膨らんでいく
というわけですね。
また利上げによる返済額アップが
きつい状況になるような予算で
家を建ててしまっているとしたら、
これから先に待ち構えていることに
後手の対応しか出来なくなってしまいます。
家のメンテ費用に
家電製品の買い替え費用、
そして車の買い替え費用に
子供たちの進学費用などです。
家のメンテをするために
仮にリフォームローンを組むとなれば、
おそらく毎月2万円前後の支払いが
今後10年ほど住宅ローンに
上乗せされることになるでしょう。
それに加えてエコキュートやエアコンなどの
価格が高い製品を買い換えるとなり、
これもリフォームローンでいくとしたら
さらに1万円ほどが上乗せになります。
また、不運にもこれらと同じタイミングで
車を買い換えないといけないとしたら、
さらに毎月の出費が嵩増しになり、
相当厳しい家計になってしまうのではないでしょうか。
子供たちの教育費に関しては
中学を卒業するまでは
そこまで大きなものではありませんが、
仮に子供を大学に行かせてやろうとお考えであれば、
高校はそれなりに出費が増えると
想定しておいた方がいいと思います。
ましてや大学に行くとなると
授業料だけじゃなく家賃や光熱費、そして生活費も
負担してやらないといけませんからね。
ゆえ、家を建てる時には、
こういったことまで想定した上で予算を設定し、
住宅ローンを選ぶことをオススメしているというわけです。
そこまでゆとりある家計じゃないにもかかわらず、
これから先の出費のことまで考えないで家を建ててしまうと、
間違いなく死ぬまでずっとローンに縛られたまま
生きていくことになってしまうだけですからね。
そんなわけなので、家を建てる時には
金利上昇のリスクを織り込んで考えつつ
建てた後に必要となる費用を
どのように準備していくかまで考えた上で
家づくりの計画を立てていただけたらと思います。
それが「資金計画」というものです。
それでは・・・
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